現実と幻覚を識別する方法

創世記機械 (創元SF文庫) 謝辞より

子供は誰も生まれながらの科学者である。
本書をデビー、ジェーン、ティーナに捧げる―――この三人の若い科学者は、
「誰がそういった?」
「それはどういう人?」
「どうしてそうだと知ったの?」
と問うことによって、現実と幻覚とを識別することを教えてくれた。


http://d.hatena.ne.jp/macska/comment?date=20060729#c の id:macskaさんのコメント

人々が「自然な特性」とみなすものの多くは、実は社会的な通念ですよ、と当たり前のことが書かれているわけです。

『「自然な特性」とみなすものの多くは、実は社会的な通念ですよ』
誰がそういったの?
それはどういう人?
どうしてそうだと知ったの?

ていうか、単に言い換えているだけじゃないの? 「自然な特性」と「社会的な通念」が、それぞれに確固たる定義と適用範囲を持って使用されてきたという歴史でもあるのかな?
このように言い換えを繰り返すと、何やら凄いことを言っているように聞こえるので、演説や論文で使うと虚仮威しになります。学生の人はやってみましょう。 ただし、そのテクニックを知っている人には逆効果。




http://d.hatena.ne.jp/macska/20060730/p1

社会的な側面を全く無視している点で科学的ではない。

で、社会的な側面が性自認や性のあり方に影響を与えるという実証はどこかで成されたのかな?

部分で同性愛のことを「生物学的レベルの性と出生後の学習による性の連係プレーがうまくゆかない」ことによって起こるとするとする新井氏の記述は、到底科学的ではない。わたしは性的指向は生物学的要素によって大きな影響を受けている(決定されているわけではない)と思っているのだが、どうやら新井氏はわたしよりも社会的な側面を重視しているようだ。

到底科学的ではないと書きながら、なぜ科学的で無いのかの説明は無し。

『わたしは性的指向は生物学的要素によって(中略)と思っているのだが』というのは、根拠の無い感想に過ぎない。


科学的で無い!と批判する割には、その批判の科学的根拠を出さないのが、この手の論者の常套手段。


誰がそういったの?
それはどういう人?
どうしてそうだと知ったの?

これにはっきりと答えられないのに、科学的であるということを振りかざすのは詐欺師か、自信の幻覚と現実を区別できない人です。


巻き込まれると面倒なだけです。みなさん、気をつけましょう。