権利と義務のゲーム

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ホームレスと支援者が主張するのは、居住権のような人間らしく生きるための基本的な権利です。その権利のためにどんな義務を果たせというのでしょうか。

支援者がホームレスに居住する場所を与えれば済むこと。

しかも、こういう言い方をする人々は、権力の行使に対して「行政は義務を果たしたか」とは決して問わない。一方的に行政の行為を正当化するのみです。

行政から支援を引き出そうとしている人々は、行政を支えている人々にどのような説明義務を果たしているのでしょうか…。生きる権利がある!というような抽象的な主張だけで税金から支援を得ようとはしていることは果たして…?


困っている人を助けたいなら、ただ助ければ良い。
それだけのことを、いちいち行政の権利やら市民の義務やらで理屈づけようとするから面倒なことになる。

あー、それとも支援者の方々は行政と権利と義務のゲームをしたいだけで、ホームレスのことなんて実はどうでもいいのかなあ…。


ではなぜ拒否するのか。端的に言って、総合的に見てその施設での生活は公園以下だと判断されているからでしょう。ちょっと考えればわかることです。人間が生きるには、雨風がしのげれば良いというわけではない。

誇り高い人間というものは、他人の助けを得ることを恥と考えるものなのです。
そして、ホームレスとは単に見た目を表しているだけで、その人間性とは無関係。



多くの日本人がホームレスに厳しいのは、ホームレスと自分とが同じ人間であるという平等意識が強いからなんだよね。だから、義務の履行を要求する。

欧米のような階級社会では、ホームレスのような弱者は強者により保護されるべき存在であり、強者は弱者を保護する義務がある。だから、弱者は強者に保護を要求し、強者はそれに答えて保護を与えることが強者の義務になっている。

欧米の福祉モデルを日本にコピーしようとすることが、そもそも誤っていると思うよ。